ドラムの径と回転数 of 「絵本玩具」研究所 ヤマドリ工房
- 私の玩具作りでは、軸付きドラムサンダーを使って、材の輪郭を削り出す作業が多いのですが、径の大小と回転数の間で、研磨効率の差があるので、これをある程度数値化して、把握しておきたいと思います。
- 同一回転数であっても、実際に材を研磨する表面速度は、径の大小で違ってきますから、まずそれを数値化する為、ドラムの円周に回転数を掛けて分速を出します。
- *マキタ製250W卓上ボール盤利用、回転数3200回転/分の場合。
- ドラム径13ミリ〜 約130m/分
- 同 19ミリ〜 約190m/分
- 同 25ミリ〜 約250m/分
- 同 38ミリ〜 約380m/分
- 同 51ミリ〜 約510m/分
- 同 76ミリ〜 約760m/分
- 面白い事に、m単位一桁で約分すると、3200回転の場合、径のミリサイズの丁度10倍の数の、分速になります。
- これで、標準的な120番手で実際に研磨した場合、一番効率的に研磨出来るのは、38ミリ径のドラムサンダーです。
- これの380m/分という速度は、板面を研磨する手持ち式の、ベルトサンダーの標準的な速度(400m/分)に近いです。これはたぶん、この辺の速度が、手持ちで制御し易いのでしょう。
- 一方、据え置き式のベルトサンダーなら、1000m/分前後が標準で、これに比べれば380m/分は随分遅い感じがしますが、機械重量と精度、モーター馬力も違いますし、研磨条件も違います。
- 研磨周長の長いベルトに対し、周長の短いドラムでは、目詰まり等による焼き付きが、高速になるほど発生し易くなります。
- 特に、木口面の研磨ではそれが顕著です。ですから、ドラムの高速回転は却って研磨効率を下げる要因になります。
- しかし、13ミリや19ミリのドラムは、特にボール盤の3200回転では、研磨効率は芳しく有りません。
- 回転数で見ても、同じ13ミリ径を使用する小型リューターなどは、10,000回転以上の回転数で使用するのに比べれば、全く回転速度が足りません。
- とは云え、研磨面の周長が著しく短い、このサイズのドラムでは、ベルトに比べて、すぐ焼き付きを起こし易い事を考えれば、概ね5000回転前後で回したいところです。
- そこで、私の作業では、13〜25ミリドラムは、6200回転まで出せる小型卓上ボール盤か、4500回転まで出せる旋盤を使って、作業します。
- 25ミリ径なら、旋盤の4500回転で研磨速度は約350m/分で、概ね良好な速度になります。
- 51ミリ径のドラムの速度は、理想的にも思えますが、私が良く使うメイプルなどの粘りの有る材の研磨では、焼き付きを生じ易く、回転数を一段落として使う事も多いです。
- その場合の速度は370m/分であり、やはり400m/分前後の研磨速度が理想的のようです。
- 76ミリの径になると、周長と遠心力も大きく、研磨粉の排出が良くなるのか、760m/分の高速でも、材の焼き付きは起り難く、効率良く研磨出来ます。
- ただし、軽い卓上機械では、大きなドラムの使用は振動を発生し、負担が強すぎて使えません。
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研削/研磨加工の研究
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